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学校教育

生徒指導の充実について
2018年05月07日

現状と課題

○ 生徒指導の目標は、子どもたちの社会的資質や行動力を高め、自己実現を図る「自己指導能力」を育成することです。そのためには、学校の全ての教育活動の中で、「自己決定の場」、「自己存在感を与える場」、「共感的人間関係を育む場」の設定が大切です。問題行動への対応(消極的生徒指導)に加え、「自己指導能力」を育成する積極的生徒指導が求められています。 

○ 児童生徒の問題行動については、ここ数年減少傾向が見られていましたが、平成27年度(2015年度)は、小学校、中学校ともに暴力行為が増え、特に中学校での生徒間暴力が増加しています。個々の問題行動の事実と背景を捉え、学校、家庭、関係機関が連携した、継続的できめ細かい対応が必要です。

○ 本市における不登校児童生徒数は、平成23年度(2011年度)をピークに減少傾向にあるものの、その後は70人程度で推移しています。原因として、特別支援的な要因を含む事例や家庭的な背景が原因となっている事例も多く、教育支援センター教室「グリーンプラザ」を中心に、関係機関と連携し支援していく重要性が増しています。

○ 本市のいじめの認知件数は、横ばい状態であり、解消率は向上しています。いじめの態様は、冷やかしや、SNS(※1)を使った誹謗中傷などの事例が増えています。本市では「佐伯市いじめ防止基本方針」を策定し、いじめの根絶に向けて学校や関係機関と連携し、組織的に取組を進めます。

これからの基本方向

(1)自己指導能力の育成を図ります。

(2)不登校児童生徒への対応を進めます。

(3)いじめ解消に向けた取組の推進を図ります。

(4)教育支援センターの機能充実を図ります。

主な取組

(1)自己指導能力の育成

生徒指導の3機能を核とした教育活動の展開

*生徒指導の3機能(自己決定の場、自己存在感を与える場、共感的人間関係を育む場の設定)を意識した各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間の充実

*生徒指導の3機能を生かした授業改善とPDCAサイクル(※2)による実践と検証

自己指導能力の育成をめざした積極的生徒指導の推進

 *児童生徒の主体性を育む学級活動や学校行事を通した生徒指導の推進

*非行予防教室等の取組による予防的生徒指導の充実

 

(2)不登校児童生徒への対応

コミュニケーション能力の育成等の未然防止の取組

*地域不登校防止推進教員等を活用した組織的な取組の充実

*生徒指導連携支援シート「バトン」(※3)の有効活用

適切な初期対応や復帰支援の推進

*市町村初期欠席対応システム(※4)の整備と活用推進

*「あったかハート1・2・3」(※5)の取組推進 

(3)いじめ解消に向けた取組の推進

「いじめは絶対に許されない」という意識の醸成

*すべての教育活動を通じた道徳教育及び体験活動を踏まえた人権教育の充実

*豊かな人間性を育む地域交流や職場体験、あいさつ運動、ボランティア活動の充実

適切な初期対応

*定期的なアンケートや個人面談、教育相談等による早急な事態把握と対応

*学校支援チームやその他の機関との迅速かつ適切な連携

「さいきドリーム・プロジェクト」(※6)による協働的な取組

*地域の大人から児童生徒へのメッセージ、取組等の定期的な情報発信 

(4)教育支援センターの機能充実

教育相談支援体制の整備・充実

*教育支援センターを核とした児童生徒、保護者の相談支援体制の充実

*スクールカウンセラー(※7)、スクールソーシャルワーカー(※8)の効果的な活用

不登校児童生徒の学校復帰に向けた支援の充実

  *個別面談やカンファレンスによる的確な児童生徒理解と適切な支援

  *集団活動や体験活動による自己肯定感の向上

1)SNS

ソーシャル ネットワーク サービス(Social networking service)の略称。インターネット上の交流を通して、社会的ネットワークを構築するサービスのこと。

2)PDCAサイクル

事業活動において管理業務を円滑進める手法の一つ。Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)

Action(改善)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善していく考え方。

3)生徒指導連携支援シート「バトン」

佐伯市が小・中学校の生徒(生活)指導の連携を図るために作成している個人情報シートのこと。中学

校入学時に生徒(生活)指導上支援の必要のある生徒についての情報をシートにまとめ、小学校から中学

校へ情報提供を行う。

4)市町村初期欠席対応システム

不登校傾向等にある児童生徒の初期対応を確実に行うためのシステム(現在構築中)。初期欠席(連続

3日以上)の児童生徒の人数やその対応について、各学校から市教育委員会に報告され、連携しながら対

応を図っていくシステムのこと。

5)「あったかハート1・2・3」

大分県教育委員会が進める不登校の早期発見、早期対応のための取組。欠席1日目に電話連絡(励まし

電話、安心電話、受診電話)を行い、欠席2日目には電話連絡又は家庭訪問(安心電話、症状の具体把握)、

欠席3日目には家庭訪問(組織対応、体調確認、再登校不安解消)、欠席3日以上はチーム支援(担任、

養護教員、関係教員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、関係機関連携)を行う。

6)「さいきドリーム・プロジェクト」

 佐伯教育事務所・佐伯市教育委員会・佐伯市PTA連合会・佐伯市校長会の4者が協同して、佐伯市内

の児童生徒の生徒指導上の諸問題を解決するために立ち上げた取組。平成24年度(2012年度)、25年度

2013年度)は、本市の全児童生徒に向けて、いじめや不登校をなくすためのアピール文を発信した。

平成27年度(2015年度)は、携帯電話やスマートフォン、SNSをめぐるトラブル解消のアピール文を発

信し、平成28年(2016年)5月1日から、夜9時から朝7時までのメール等の返信や応答を減らす取組

として、「9to7ルール(ナイン・トゥ・セブン・ルール)」を提言。

7)スクールカウンセラー

教育機関において心理相談業務に従事する心理職専門家のこと。

8)スクールソーシャルワーカー

児童生徒の家庭環境による問題等に対処するため、関係機関と連携したり、教員を支援したりする福祉

の専門家のこと。原則として、社会福祉士か精神保健福祉士などの資格を必要とする。

いじめ不登校

「問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(文部科学省)の佐伯市内小・中学校の調査結果から、いじめについては件数は多いものの、少しずつ減少の傾向が見られます。また、長期欠席者全体の数は大きな変化はないものの、年度によって不登校数は増減があります。

佐伯市いじめ防止基本方針(平成28年3月).pdf

 

スクール・メンタルケア推進・充実事業

地域ぐるみのネットワーク支援となる「スクール・メンタルケア」の推進と充実を図ります。そして、「不登校・いじめ」の問題や、「ネグレクト・児童虐待」等の解決に努めています。また、きめ細かな自立支援を行うため「佐伯市教育支援センター:教室『グリーンプラザ』」を中核とし、家庭・学校・福祉・医療等の関係諸機関が連携を深めながら対応しています。

 

佐伯市教育支援センター 教室「グリーンプラザ」

佐伯市在住の小学生から中学生までの子ども、及びその保護者の方からの、いじめ・不登校・特別支援教育等の相談を受けます。
<主な支援活動>

  • 電話相談:子ども・保護者・先生方からの相談を受けます。(秘密は厳守します)
  • 来室相談:子どもの学校への復帰適応状況に合わせて、継続的に相談・支援を行います。
  • 訪問相談:家に閉じこもりがちな子どもについては、希望に応じて相談員が家庭への訪問相談を行います。また、必要に応じ、学校へも訪問相談に行きます。
  • 心理カウンセリング:心理カウンセラーによるカウンセリングを行います。(要予約)
  • 集団活動:子どもの学校への復帰につながる活動支援を行います。月(13:00~15:00)、水・金(10:00~15:00)が活動日です。

<連絡先>
〒876-0853
佐伯市中村東町7番34号
電話0972-22-5131

スクールカウンセラー

児童生徒間の問題行動等に対応するために、佐伯市内全中学校区にスクールカウンセラーを派遣しています。

スクールソーシャルワーカー配置事業

 いじめや不登校などの生徒指導上の諸問題について、教職員、児童生徒及び保護者を対象に支援・相談・情報提供を行うとともに、関係機関と連携し、家庭環境等への働きかけを行うスクールソーシャルワーカー(以下SSW)を佐伯市立中学校及び渡町台小学校に配置することで、諸問題の円滑な解決を目指す。