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教育財務課

教育の情報化

ICTスーパーTeacherの研究成果を発表

 平成26年1月31日、大分県庁において小中学校を対象とした学力向上支援協議会を開催しました。その中で、2名のICTスーパーTeacher(※)が、ICT機器を活用した授業の研究について授業の様子や児童が作成した作品を交えて発表しました。

佐伯市立西浦小学校  教諭:足利 光保 

 20140131_001  ・産学官連携による学校教育におけるICT利活用に係る実践研究事業対象校のため、生徒全員にiPadが配備されている。
 ・全教室にパソコン・書画カメラ・電子黒板(もしくは大型テレビ)が常設されているため、インターネットなどすぐに接続できる環境である。

【ICT機器を活用した授業】

 ・パソコンを使って、各教科で補助教材としての資料を提示し、子どもたちが視覚的にとらえやすいようにパソコンのソフトやオンラインのフラッシュ教材を活用している。
 ・子どもたちは、電子黒板や書画カメラを活用し、補助教材や自分のノートを大きく映して説明したり、タッチペンで画面上に書き込みながら説明したりしている。
 ・iPadのカメラ機能を活用し、写真や動画で記録したり、インターネットを使って画像や資料を収集したりすることで後の活動に生かすことが有効になる。
 ・学習成果やまとめを発表するための資料作成に、iPadのアプリ(ロイロノート)やPowerPointを活用している。
 ・BeeDance(学習の定着確認)やeライブラリ(ドリル学習)、大辞林(電子辞典、教科に限らず利用)、書順辞典(新出漢字の練習)等のiPadアプリを活用し、子どもがインプット(授業・講義・読書等)とアウトプット(テスト・発表等)を繰り返すことにより学力を定着させている。

【ICT機器を活用した授業の効果】

 ・問題解決に繋がる学習を通して、子ども達の学力向上につなげている。 
課題の設定 体験活動などを通して、課題を設定する
情報の収集 必要な情報を取り出したり収集したりする
整理・分析 収集した情報を整理したり、分析したりする
まとめ・表現 気づきや発見、自分の考えなどをまとめ、表現する
 ・「私たちの町づくり〜CMプロジェクト〜」(iPadアプリ(ロイロノート)を活用した実践活動)
20140131_002 地域の方に取材する活動を通して、地域の良さを知り、町の将来をCMにまとめる。また、保護者や地域の方に発表するとともに、ケーブルテレビで放送することにより、自分たちの住んでいる地域を誇りに思い、これからの町づくりについて、自分たちも考える学習活動。
企画会議 グループで企画や絵コンテを作成
→企画を発表し内容を再検討
撮 影

企画に沿って、グループごとにロケ地へ行き撮影
(撮影した動画をその場でチェック)

編 集 動画の順番や長さなどの編集作業


 足利先生は、「多機能端末を有効的に活用することにより、子どもたちは意欲的に学習に取り組む。実際の効果は数字的に現れてくるのは難しくはっきりとしたことは言えないが、今後とも「総合的な学習の時間を通した学力向上」が重要になってくる。「探究的な学習」を積んでいけば力がついてくると考えている。」と話していました。


大分市立明野東小学校  教諭:土井 敏裕   

20140131_003 ・キーワードは「協働的な学び」「ICTの活用=学力向上 ではなく、ひとつのツール」。
・教務的に、指導案の保存や書き込み・文書の管理が可能。
・机間指導をしながら、iPadのカメラ機能を使い、大型テレビに投影し中継できる。

【ICT機器を活用した授業】

 ・実験の様子を動画撮影し、次時の振り返りに使用する。
 ・体育の授業ではマット運動、水泳、鉄棒、跳び箱、表現などの種目で動画撮影し、フォームの確認に使用する。
 ・インターネットで調べた情報をノートに書き写す。
 ・子どものノートを書画カメラで映し出し、子どもたちが自分の言葉で表現する場を設ける。
 ・AppleTVに接続しながらカメラ機能を使い、机間指導を中継する。
 ・技術系の科目(体育、図工、理科)などはカメラ機能を活かしやすい。
20140131_004

【ICT機器を活用した授業の効果】

《ICTの良さ》
 ・課題の提示、指示が明確に一瞬でできる。
 ・「個別学習→グループ学習→全体共有」がスムーズにできる。
 ・子どもたちへ伝えられる情報の量が多い。
 ・即時性、万能性。
 ・教師の発想の具現化、子どもの思考の可視化。

《ICT活用のために》
 ・様々な可能性を信じ、日々の実績の積み重ねが大事である。
 ・どの教員でも使えるような簡単な使い方の提案、活用のサポートやバックアップが必要である。
 ・個々の先生の授業スタイルに合わせたICTの使い方を一緒にデザインする。

 土井先生は、「協働的な学びの姿を実現させるために、ICTを1つのツールとして有効に活用していくにはベテランの先生の経験と若い先生のエネルギーと発想力が必要である。デジタルとアナログのバランスが大事。そして新しいスタイルの授業を創造するには柔軟な思考と遊び心が何より大事。毎日使う文具のように、より多くの先生や子どもたちが自然にICTを活用できるように実践を重ねていきたい。」と話していました。

 

参考

ICTスーパーTeacher募集  
ICTスーパーTeacherによる算数の授業(5年生) ~佐伯市立渡町台小学校~
ICTスーパーTeacherによる算数の授業(3年生) ~国東市立武蔵東小学校~ 

お問い合わせ先

教育財務課情報化推進班
TEL 097-506-5464