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ものづくり大分産学交流会!

ものづくり大分産学交流会!

2025年2月、「第3回ものづくり大分産学交流会」が開催されました。この交流会は、1月31日に大分県工業連合会と県高等学校教育研究会工業部会が締結した連携協定を受けて行われたもので、地元企業と工業高校との交流会です。

今回は、大分工業高校の円福秀樹校長による「工業高校の現状とこれから」と題した講演が行われました。

〈講演会の概要〉

①大分県の工業高校はロボット系の全国大会で全国上位の実績を誇る

②ものづくりコンテスト、技能五輪、発明工夫展などでの活躍

③高校生の就職先は大企業志向が強く、地元企業との連携強化が課題

④新しい取り組みとして「有償インターンシップ」の可能性を検討

特に印象的だったのは、高校生の地元企業に対するイメージや、就職先を選ぶ際に重視する条件について、円福会長がデータに基づいて赤裸々に語ったことです。

「どんな企業があるかわからない」「給料が安いから県外の企業を選んだ」といった高校生の本音を、給与や休日、企業規模ごとの傾向を具体的に示しながら説明しました。

また、高校生が企業選びで最も重視しているのは「給与」「ボーナス」「休日数」であるというデータも示されました。この現実を踏まえ、地元企業がどのように魅力を発信していくべきか、産業界への強いメッセージが発せられました。

「子どもは都会に行くと帰ってこない。地域の発展のために頑張るのが工業高校の役割」という言葉が印象的でした。地元企業とのつながりを深めることで、地元で働き、暮らしていく選択肢を広げていくことが求められています。

〈講演後の質疑と応答〉

●ロボット競技の授業での位置づけについて

⇒学校予算や企業の協力を活用しながら、カリキュラムの中に取り入れつつ、課外活動としても展開している。

●資格取得の支援について

⇒ジュニアマイスター顕彰制度を活用し、高校生がより多くの資格を取得できるよう指導を進めている。

●環境とものづくり教育について

⇒環境教育の重要性が高まる中、グリーンDX(脱炭素・持続可能なものづくり)の取り組みを今後導入していく予定。

その後、交流会もありました。今回の交流会を通じて、工業高校と産業界の連携が、単なる協力関係ではなく、地域の未来を形づくる大きな力になることを実感することができました。

産業界が抱える人材不足という課題、そして高校生が直面する就職の現実。それぞれの立場が持つ悩みや期待が交差する中で、工業高校は未来の技術者・エンジニアを育てる使命を担い、企業は彼らの可能性を開く場を提供する役割を持つ。その関係をより強固なものにし、地域の発展につなげていくことこそ、今回の連携の本質であると感じました。

高校生たちが夢を持ち、地元で輝ける未来をつくるために、私たち一人ひとりができることは何でしょうか。

工業高校生が、ただ知識や技術を身につけるだけでなく、それを活かし、新たな価値を生み出す力を育てる。そのためには学校という概念を改め、「学ぶ場」を超え、「挑戦する場」へと変革することが必要になってくるかもしれません。今回の協定がその第一歩となることを強く願っています。

工業高校とともに、未来を担う若者たちの挑戦を支え、その先に広がる地域の未来をともに築いていくために——皆さまのご協力を心よりお願いいたします。

大分県高教研工業部会 会長 円福秀樹(大分県立大分工業高等学校 校長)の講演会に耳を傾ける地元企業や教員の姿